親の介護と子育てや仕事の両立に疲れた、イライラや限界を感じた時の解消法
介護の背景
介護が必要となった主な原因を現在の要介護度別にみると
要支援者・・「関節疾患」が18 .9%
「高齢による衰弱」が16.1%
要介護者・・「認知症」が24.3%で最も多い
「脳血管疾患(脳卒中)」が19.2%となっていました。
同居の主な介護者の介護時間を要介護度別にみると
要支援1から2まで・・「必要なときに手をかす程度」
要介護3以上・・「ほとんど終日」が最も多くなっていました。
上記のように「ほとんど終日」介助が必要な状況になってくると、家族の誰かが
ほぼつきっきりで見ていないとならず、実の親の介護であってもストレスが溜まっていってしまう人が多くなるのが現状です。
なぜストレスと感じてしまうのか
一人で介護の悩みを抱え込んでしまう
家族や介護スタッフの協力や、行政のサポートなどが十分にあることが介護の理想ですが、周囲の協力が希望通り得られないこともあります。
特に他に家族がいなく、一人で見ている場合や家族や親戚、兄弟がいても非協力的であったり、遠方に住んでいるなどの理由で、負担を一人で背負ってしまっている状況が続くと介護は孤立してしまいがちです。
中には、家庭内のことだからと周りへの相談をためらうケースも多くみられます。
こうした日々の積み重ねで悩みがつもり、誰にも相談できない状態が続くと、不安や疲労、孤独感がストレスとなり、介護者の精神的な負担を増大させてしまいます。
自分の時間が無くなってしまう
要介護3以上になると「ほとんど終日」の介護が必要となる割合が最も高くなり、
おのずと、介護を要する家族中心の生活となります。
一日のうち、介護にかける時間が長くなり、介護者の時間はどんどん削られていきます。
ここに仕事や子育てなども加わっている場合は限界を感じる方も多くて当然といえるでしょう。
外に出て自由な時間や、趣味などを楽しんだり、気分転換をする時間がなく、ストレスが溜まっていくこととなってしまいます。
睡眠不足などによる身体的疲労、ストレス
ベッドへ移動させたり、歩行や入浴、着替えを手伝ったり、介護をする人は日々肉体的に負担のかかる介助を行っています。
就寝中もトイレ介助、おむつ交換、深夜の徘徊などで起こされることがあるため、睡眠不足が日々蓄積され、体の疲労とストレスにつながってしまいます。
金銭的な負担
介護制度により、介護の金銭的な負担を軽減することが可能ですが、すべての介護費用を補うことができません。
また、介護離職をせざるを得ない状況になった場合など、介護にかかるお金の負担に加え、日々の生活費の負担も重なり、日々の生活への不安となってしまいます。
介護のストレスを解消するために
●ケアマネージャーさんへの相談
市区町村に介護支援の申請をすると市区町村から派遣されたケアマネージャーさんの訪問調査を受けられます。
介護のプロの方に、現状を伝えて相談することで様々な提案を受けることができるでしょう。
~失敗しないケアマネージャーさん選び・チェックポイント~
- 話を親身になって聞いてくれること
- 利用者本人と家族の両方に対して公平であること
- 介護サービスの専門的な知識をもっていること
- 納得できるケアプランを立てられること
- 理解しやすい説明をしてくれること
- 介護サービス以外の支援サービスについての知識があること
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●生活を介護だけにしないこと
●介護のために仕事は辞めない
●様々な相談窓口
■厚労省による介護休業など介護に関する相談窓口
お住まいの市区町村の介護保険課や地域包括支援センターを検索し、
専門家に相談
■夜間に電話相談できる(社)東京社会福祉会による高齢者安心電話
電話:03-3200-2950
相談日:年中無休
時間:当面の間 19:30~21:30
(通常は19:30~22:30)
■認知症てれほん相談
電話:03-5367-2339
相談日:火曜日・金曜日(祝祭日除く)
■「認知症110番」
電話:0120-654-874
相談日:月曜日・木曜日(祝祭日除く)
時間:10:00~15:00
■「介護支え合い電話相談」
社会福祉法人 浴風会
電話:0120-070-608
相談日:月曜日~金曜日(祝祭日除く)
時間:10:00~15:00
一人で抱え込まずに、誰かに話すことで視界が広がると思います。
よく「地域で子育て」というのと同じです。
介護も「地域で介護」だと思います。
明日もまず、あなたが元気でいてくれることがとても大切なことなのですから。