jaxa宇宙飛行士13年ぶりの募集!知られざる宇宙飛行士選抜試験とは?
JAXA 宇宙航空研究開発機構 (ジャクサ)が13年ぶりに宇宙飛行士の募集を発表しました。
応募条件が大幅に変更されたことが話題となっています。
応募資格の主な変更点
①学歴不問に(文系でも高卒でも中卒でも大丈夫)
②身長制限緩和(149.5cm以上あれば大丈夫)
③体重制限の撤廃
④泳力の条件除外
⑤自動車免許保有の条件除外
各国の宇宙飛行士の合格倍率
NASA(米国) 約1500倍
CAZ(カナダ) 約3900倍
JAXA(日本2008年)約320倍
今回条件が緩和されたましたので、もっと合格へのハードルは低くなるのではないかと思われます。
なぜ学歴不問?条件を緩和の理由
①宇宙飛行士の高齢化
現役の宇宙飛行士7名の平均年齢が51.8歳であり、
定年が60歳 月面調査が盛んに行われる2030年には2人となってしまう。
~現役宇宙飛行士~
・若田光一さん(58)
・野口聡一さん(56)
・古川聡さん(57)
・星出彰彦さん(52)
・油井亀美也さん(51)
・大西卓哉さん(45)
・金井宣茂さん(44)
②ミッションの多様化
これまではISS(国際科学ステーション)での科学実験が主体であったが
今後は
●月や火星に向けた中継基地【ゲートウェイ】への搭乗を2028年完成を目指す。
●日本人初の月面着陸の可能性も予定されている
(2030年代中には燃料工場や月面基地を建設予定)
★前回の選抜試験ファイナリストである内山崇さんによると
「調査の多様化により今まで以上に多くの予算がかかることが予想されるため、
宇宙事業の必要性や魅力を発信・表現できる人材が求められている」とのことです。
宇宙飛行士になるにはどんな試験がある?
2008年の選抜試験では
①書類選抜
・応募書類による審査
・英語試験(筆記試験・ヒアリング)
[ 963人→230人 ]
⇓
②第一次選抜
・一次医学検査
・一般教養試験(筆記式)
・基礎的専門試験(筆記式)
・心理適性検査(筆記式)
[ 230人→50人 ]
⇓
③第二次選抜
・二次医学検査
・面接試験(心理・英語・専門・一般)
[ 50人→10人 ]
⇓
④第三次選抜
・長期滞在適性検査※
・泳力試験
・面接試験(総合)
※長期滞在適性検査とは
【閉鎖環境試験】といって
ファイナリストの10人が同じ閉鎖空間で1週間生活をします
・24時間常に5台の監視カメラでモニタリングされる
・監視生活中にいくつか課題が出される
(例)1日1時間 4日間で100羽の折り鶴を折る(→約2分半で1羽ペース)
こういった試験で何を見るのか
特殊な精神状態に置かれた受験者がプレッシャーの中で自分のパフォーマンスをどれだけ安定して出すことができるかということ見られている
条件の緩和により、これまで男性のみだった宇宙飛行士にも女性がなれる可能性が高くなりました。