年を重ねるほど複雑になる女友達との関係
子供の頃や学生の頃の友達との関係は、今この年齢になって思えばよい意味でとても単純だったなぁと思いませんか。
学校の中で、好きな人の話や、好きなドラマの話、先生の話そんなたわいもない話で気が合って、毎日一緒でも笑いあって過ごせた楽しい記憶がある方も多いのではないでしょうか。
社会に出てから急に難しくなる女友達との仲
それぞれ就職したり家のお手伝いに入ったり、結婚したりと急に変化が出てくると、学生の頃はあんなに何でも話せて気が合ったのに、少しずつズレを感じ始め、イライラしたり寂しさを感じたりし始めるのはこの頃からが多いように感じます。
環境が違う相手との友情は成立しない
「女性の場合、自分を取り巻く環境が違う人とは友人関係を築くのが難しいんです。子供の頃、友達づくりに苦労しなかったのは、同じ地域に住んで同じ学校に通って、同じ経験を積んでいたから。家庭環境に大きな差がなければ、“学校のクラス”という同じ集団の中から、友達を見つけるのは難しくありません」語:心理カウンセラーの石原加受子さん
ところが成長に伴って、受験や就職、結婚、出産など、女性の環境は男性以上に変化が大きく、それとともに価値観も変わってゆく為、昔からの友人であっても、なんだか話やライフスタイルが合わなくなり、自然と疎遠になってしまいます。
大人になってからの親友づくりは難しい
社会に出て生活する中である程度自分の生活基盤が決まっている大人では、新たに友達を作ろうとしても、自分と同じ環境の人は、なかなか見つかりません。
ママ友や仕事の同僚はあくまで利害関係の一致や期間限定の関係なので、仲良くなれたと思っても子供の成長や退職、転職にともない自然と縁も切れてしまいます。
これは特別なことではなく、こうやって自分も変化し、時には成長してゆくのであまり気にしないほうがよいのです。
男の人同士の友情との違いを感じる
夫や周囲の男性たちをみていると、よく思うは、男の人たちはいつまでも学生時代の友情が続いて居たり、それぞれ職場が違っても、結婚したり子供ができたり、独身のままの人だったり様々でも、仲良く友情が続いていて羨ましいなと思いますね。
男性同士の友達は、何年も会っていなくても、会った時にはまた以前のように自然に会話が成り立ち楽しく過ごせるようなのに、
女性は常に連絡を取り合っていないと友達ではなくなってしまうことも多いですよね。
何故でしょう。
ふと夫に聞いてみたら
「男同士でも色々居るけど、僕の周りは、結婚しても奥さんの話ばかりとか、子供の話ばかりとかそんなふうに話題が偏らない。男は単純だからね(笑)、バカな話しかしてないよ」
と。
何でもいつでも一緒でなくても構わない、多様性を楽しみ、尊重しあえる関係はとても素敵だなと思いました。
ではどうしたら長く続く友情やあらたな友達を作れるのでしょうか
一人に集中、執着しない 役割分担が大切
大人の友情には距離感がとても大切です。
もし友人が一人しかいない場合、その人に全てを求めると相手の負担が大きくなり逃げたくなってしまいます。
お茶をしたり、映画に行ったり、ショッピング、飲み、旅行など全て一緒にと思っていると、どちらかがどこかのタイミングで長く友人でいられなくなってしまいます。
お茶したりランチしたりする友達、
旅行に行く友達、
お酒を飲んで話す友達、といったように、分けて付き合うのも長くいい関係でいるコツでもあります。
年を重ねると色々心細くなったり、愚痴っぽくなったりすることも増えますが、それを一人の友人に依存するような形になるのは相手の負担にもなるし、控えたいですね。
無理をしない、せめて眉間のシワに気をつけよう
よく、「話しかけやすい雰囲気づくりが友人作りのコツ」「笑顔でいる人にたくさん人が集まる」といいますよね。
いつも笑顔でいることって素敵なことですが、無理をしてみんなの前で笑顔でいつづけると、やっぱり疲れて反動が出てしまいます。
やたらと色々な人が寄ってきすぎて、なかにはあまり良い人でない方まで集まってきたりすると対応しきれなくてくたびれてしまうこともあるので、無理して笑顔でいい人のように振舞うのもやめた方がいいでしょう。
せいぜい、眉間にシワを寄せていないか。。そこに気を付けるだけでも随分表情が柔らかい人になれますよ。
趣味や習い事から友人を作ってみる
職場やママ友である場合、どこかライバルである部分が抜けなくて、張り合ったり、マウントしたりされたり、そして職場が変わったり子育ての段階に応じて疎遠になりがちですが、
そういったある意味「生存競争」から対極にある、趣味や習い事で出会った人とは、
共通の話題もあり、お互い気持ちに余裕を持って接することができるため、
長い友情を築きやすいようです。
一人でいる時間を楽しめる人には自然と人が集まってくる
「ソロ活」「おひとり様」といった言葉をよく耳にするようになった昨今、「ひとりが好きでひとりで居る」ことにあまり抵抗感がなくなってきた人も多いのではないでしょうか?
自分の時間を上手に楽しめる人は充実感も多く、人に流されない、オンオフがはっきりしている、そんな印象を受けます。
そういった女性には自然と周囲に人が集まってきて、お付き合いの幅もいつのまにか広がることが多いものです。
一人で映画を観に行ったり、ショッピングしたり、カフェでお茶を飲んだりといったことをもしほとんどしたことがないのなら、
ぜひ「一人時間」を楽しんでみることもおすすめします。
大人になったら、子供の頃のように友達がたくさんいることが美徳ではありませんよね。
一人でも充実した時間を過ごせることに気づくと、きっと周りの友人との関係に悩むこともなくなっていくと思います。